中性のこと

「男と女、どっちがいい?」

人生で2度、このテーマで討論をしたことがあります。

1度目は、小学生の頃でした。

わたしは負けん気の強い子だったため、「子どもを産むのは苦しいから、男のほうがいい」と言った男子に対し、「苦しんだぶん、子どもを産んだ喜びも大きいから、女のほうがいい」的な発言をして、ドヤ顔をしたのを覚えています。それは、心から自分の属する性が素晴らしいと思ったのではなく、ただただ相手より優位に立ちたいと思ったがゆえの発言でした。

2度目は、高校生の頃でした。

人が決めた枠に押し込められるのが許せないお年頃で、テーマ自体がナンセンスだと思っていたわたしは、先生に当てられて「男らしいとか女らしいとか、考えること自体意味がない」と発言しました。「じゃあ、どうするんだ」と問われ、しぶしぶ「中性がいい」と答えると、みんなが笑ったのを覚えています。自分が属する性をやめたいと思っているわけではないのですが、中性でありたいという気持ちはウケ狙いではなく本心だったので、笑われたことに内心驚きました。もう少し共感してもらえると思ったからです。

今のわたしが、同じテーマで討論をするなら、なんと答えるでしょうか。

性別じゃなくて「人間」としての自分を見てほしいと思う気持ちは、高校生の頃よりもずっと強くなっています。さらにこれは、性別だけの話ではありません。国籍も年齢も、職業や見た目もそう。むしろ「人間」という枠を広げて「生きもの」として見てもらいたいときもあります。

わたし自身にはどうにもできない出自や属性を見るのではなく、もっと自由に、公平な目で、わたしがこれから何をするのか、どう生きるのかを見てほしいのです。

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