石の温度のこと

石造りの古い橋が、猛烈な太陽光で焼かれている。アスファルト上にのたうつ熱風になかば朦朧としながらも、その石の温度に興味がわいた。

触ってみて、すぐ離す。手のひらから音がしそうなほど熱い。もう一度、今度は温度を感じるくらい触れていようと思うが、結局2秒くらいが限度だった。石から離れても、しばらく手のひらには温度が移っている。熱い手のひらとは対照的に、なぜか自分の二の腕がひんやりと冷えるのを感じた。

自分が石になるとすると、こんな温度変化にも耐えられなければならないのかと夢想し、すぐ誤りに気づいた。それどころではない。なぜなら石たちは火山や地中深くでマグマに直接触れるではないか。マグマに溶かされ違うものになったり、雨や氷で削られたり、普遍に見える石もかなり多様で幅の広い諸行無常の最中にあるのだ。

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