四方を海に囲まれ、4つのプレート境にあり、山深く水源も豊富な、わたしの住むこの島国は、とても災害の多いところだ。わたしが生まれてから50年も経っていないのに、地震、津波、洪水、噴火、土砂災害、竜巻、豪雪等々、ありとあらゆる災害は起こっている。
プレート境界から程遠い、大陸のど真ん中に住んでいる人たちからすれば、こんな危険極まりない狭苦しい場所に住むなんてクレイジーな行為だろう。わたしもそう思う。でも、災害を理由にして、この島国から離れようとは思わないのだ。不思議なことに。
この島国に住み続けるのなら「備える」ことが必須だ。わたしにとって「備える」というのは、防災グッズを買い集めることでも、サバイバル技術を身につけるということでもない。自然のなかで自分自身の力で生きていける知恵や技を、生活の中で身につけていくということだ。
そう考えた時に、強く思い浮かぶのが、わたしの祖父母の姿である。自分の手で、コメも味噌もふとんもつくり、あれやこれやといろいろと働きながら、時代に合わせて楽しむことも忘れなかった人たち。
体力のあるうちに、わたしもそういうヒトになれるようにと、毎日焦るばかりである。

