「かわいいスズメたち」という本を知っていますか?
わたしはこの本で初めて、日本以外の国にもスズメがいることを知りました。
そして、もうひとつ驚いたのは、世界には、日本のスズメとあまり見分けのつかないものもいるということです。もちろん色や柄、大きさなどが異なるものもいますが、「え、これいつも見とるのと一緒やん」みたいなものも載っています。仮に、外来種(移入種)としてよその土地から入って来たにしても、土地の気候風土に合わせて固有の進化を遂げていてもおかしくないはずなのに、面白いなと思いました。
でもね、もしかしたら、自分が見分けられないだけなのかもしれない、とも思ったのです。スズメからしてみたら、「ぜんっぜん違う!その目は節穴かッ!」と激怒するかもしれないな、と。
わたしたちニンゲンも、他の生きものにとってはあまり見分けがつかず、むしろ興味があるのはニンゲンについて研究している学者くらいなんじゃないかと想像すると、姿形にコンプレックスを感じる必要なんてないな、とも思いました。