「怖さ」のこと

リトルワールドに展示された猿の神像。

ぐっと持ち上がったしっぽが格好良く、うきうきとカメラを掲げて真正面に回り込み……「ぞっ」としました。見開かれ飛び出した目。その眼が持つ「怖さ」で、わたしのなかにあった魔が、剥がれたような気がしました。

「怖さ」で魔を追い払うといえば、祖父母の家に飾られていた般若のお面。ちょうど玄関を入ったところの壁にどーんと掲げられており、幼いわたしはなるべくそちらを見ないようにしていました。あれも、神像と同じように魔を払う意味があったのだと思います。

「怖さ」という感情を全部ひっくるめてネガティブなものと位置付けてなるべく遠ざけてきましたが、このような面もあるということを思い出しました。

ちなみに、リトルワールド本館の第5室には、幼いわたしが息を止めてダッシュで駆け抜けたくなるような真面目な怖さがいっぱい展示されております。

そういうのお好きな方はぜひ。

で、できた〜のこと

手縫いの手袋が、一対できました。

初心者には難しすぎる指の部分や柄などを省略したシンプルな仕上がりですが、初めての手作り手袋なので気に入っています。

指先まで暖かくありたいという理由で今まで「指なし手袋」を避けてきましたが、使ってみると着用したまま作業ができるので、とても便利です。

今も、着用したまま文字をうっています。あったかい〜。

自分に合わせて作るのこと

だんだん編み物に慣れ、楽しくなってきました。

超初心者のわたしにとって、毛糸が不意に編み棒から外れることが最も恐ろしい事態でしたが、最近は奇声を上げつつもなんとか対処できるようになりました。

自分のサイズに合わせ、動きやすいようデザインをテキトーに変えられる楽しさも感じるようになりました。

自分のサイズに合わせ、デザインまでお好みにオーダーメイドできるなんて、手芸ができるヒトの面白さが少しわかった気がします。

片手ばかりできていくのこと

手袋を編んでいます。

本を参考にしたら手が大きくて入らず、手に合うように編み直したら形が不恰好になり、もともと余った毛糸で編んでいたのでもうひとつ分足らず、余った別の毛糸を使って編み始めたら違うデザインにしたくなり……という、紆余曲折を経て、手袋(片手)がふたつできました。

毛100%なので、驚きの暖かさです。

とりあえず、指なし手袋の方の毛糸はまだあまりがあるので、もう片方分も編みたいと思います。

羊毛の縮み具合に助けられるのこと

毛100%で意気揚々と作った毛糸のパンツ。

毛は洗うと縮み、ひどいときにはフェルト生地のようになってしまうので、洗濯の際には注意が必要です。

しかし、我がビッグなおしりにフィットし、のびのびになってしまったパンツの場合は、丁寧に洗濯することにより、元の大きさにもどってくれました。

こんな利便性もあるのね。

いのちの総量のこと

地球上に存在できる生物量は決まっている、という話を聞きました。

地球という星の成分で作られ、地球という星に暮らしている以上、地球が養える量を超えることはできません。だからヒトという種が増えると、居場所や生きるための環境を奪われた他の種が減る、というのも納得できます。

手前勝手に他の種のシェアを奪うヒトに対して、ネガティブな感情しか抱きませんでしたが、ヒトが他の種に成り代わって生きていると言われはっとしました。

環境を変える力をもち、不用意に食べられてしまうことはなく、病気になっても治す手段を持ち、調理することで食物の範囲が広く、弱い立場になっても守られ、全ての個性が尊重される「ヒト」は、環境によって淘汰され、懸命に生きる多種ではできなかったことができる立場にあります。

生物量を「いのち」の総量と置き換えると、この世に存在するいのちが、やってみたかったことを「ヒト」になってやっているのが現代なのかも?と詮ないことを考えてみたりもしました。

でもねえ、結局ヒトができることなんてちっぽけすぎるし、そもそもヒトが生きていられるのは地球と他種のおかげなのに、それを踏み躙って生きていくのは絶対いやだし。

いろいろな可能性を考えつつも、「わたし」の心が楽しいと思う方向へ進みたいと思います。

毛糸のパンツできたよ〜!のこと

毛糸のパンツ2作目を編み上げました。上のしましまが1作目、下のグレイが2作目です。

毛糸のパンツを作るまでの長い道のりから丸一年。編み物などやったことがなく、編み棒が途中でぎちぎちに動かなくなるほど不器用だったわたしが、本当に毛糸のパンツを編めるようになるなんて……。それもこれも、朝日新聞出版の「冷えとりあったかアイテム 毛糸のパンツ」の本のおかげです。写真付きでわかりやすく、超初心者のわたしでも挑戦してみようという気持ちになれました。ありがたや〜。

念願の毛100%で作ったパンツは、丁寧に手洗いしないと縮んで着用できなくなってしまいます。日常遣いにしながらも、お手入れは気合を入れて、大事に使っていこうと思います。

さて、他にもお店では売っていない毛100%の防寒具はまだまだあります。セーターは男性用売り場でなんとか見つけたものの、マフラーや手袋、靴下などはありません。

引き続き、編み物を楽しみたいと思います。

ダイコン様様のこと

ありがたいことに、今年は秋冬野菜がよく育ちました。

ダイコンなどは、買わずに畑から一本ずつ抜いていただいています。

ダイコン菜は細かく刻んで、鰹節や塩昆布と炒めると、よいご飯のおともになります。

メインの部分は皮ごと煮ても炒めても、漬けてもうまいという優れもの。毎日食べても飽きることはありません。特に漬物は、いつまでもみずみずしいので、じゃんじゃか食べられちゃうのよね。

ダイコン様様でございまする。

博士ちゃんのこと

テレビ朝日の「サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん」という番組をよく観ています。本日登場した味噌博士ちゃんの「宇宙に行きたい」という夢を聞いて、以前放送された宇宙博士ちゃんのことを思い出しました。

ヒトが宇宙に行くための宇宙エレベーターを紹介してくれた、宇宙博士ちゃん。衝撃を受けたのは、ヒトを宇宙へ行かせる理由です。博士ちゃんは、ヒトが宇宙へ行けば地球環境がよくなる可能性がある、と考えていたのです。

散々環境を悪化させたヒトが地球外に逃げるというと、ついネガティブに考えてしまいがちですが、ちっさいヒトの視点を超えて、子供たちは地球視点で物事を考えているのだと知って、衝撃を受けました。

わたしも地球視点で物事を考えるぞー!