ふたつにぽっきり折れるまでのこと

お正月の定番、たつくりを作りました。

母上様と一緒に作ったことはあるものの、ひとりでつくるのは初めて。心配なので、たつくりの袋の裏に書いてあったレシピを読むと、まずは「たつくりをフライパンで炒る」とあります。どのくらい炒るかというと目安は「ふたつにぽっきり折れるまで」。なるほど、なるほど。

弱火でじわじわ炒っていくと、たつくりが黒っぽく色づいてきました。いい頃合いじゃないかしらと、1匹取り出し、頭としっぽを持って曲げると、ぐにっと折れ曲がってしまいます。あれ?「ぽっきり」折れないぞ。炒りが足りないのかな?

さらに炒ると、9割型のたつくりの色が黒っぽく色付きました。しかし、何度試しても、ぐにっと折れ曲がるばかり。一向に「ぽっきり」折れません。このままでは焦げてしまうかも、と心配しかけたとき、「冷まさなければ折れない」ということを思い出しました。

少しだけ冷ましてみると、すっきりぽっきり折れた、たつくり。

その後もいろいろありましたが、なんとかたつくり風になりました。味は美味しかったです。