とてもありがたい風のこと

とても暑い日に、窓から冷たい風が入ってきて驚いたことがあります。

夕立のあとは、秋のように涼しい風も吹いているしね。

こんなにもサービスしてくれていたなんて、今まで気づきませんでした。

ありがとう風さん。

セミもガッカリするのこと

農園で草刈りをしている間、キュウリ棚の上でクマゼミがワシャワシャ鳴いていました。

そこへ現れた、鳴かないセミ。ワシャワシャ鳴くセミの近くにとまり、何やら吟味しているようです。

この方はたぶん、メスでしょう!心なしか、鳴いているオスゼミのテンションも上がり、けたたましさが一段と増したような気がします。

クマゼミのペアができる瞬間を拝めるかと思い、固唾を飲んで見守りましたが、わずか5秒程度の間にメスは何処かへ飛び去ってしまいました。

驚いたのは、その後のオスゼミ!今までワシャワシャと音量最大で鳴いていたのに、メスが飛び去ると同時に「ジーィ・・・・・」と弱々しく鳴き、しばらく黙ってしまったのです!

うををー!セミがガッカリする瞬間を目撃してしまったぜ!と、観察していたわたしのテンションだけが上がりました。

暑さで体調を整えるのこと

暑い時こそ窓を開け、冷房をつけずに過ごした方が体調が良いということに気が付きました。

熱中症対策として熱い麦茶をこくこくと飲みつつ、体が温まりすぎたら、冷えたスイカやキュウリ、ハチミツ入り寒天などをいただくと、体内からちょうど良く冷えて、とても気持ちがいいです。

特別に暑いときは、なーんにもせずに木の床にぺちゃりと横になるしかありませんが、それはそれでまた良い感じ。

もちろん、蒸し蒸ししすぎるときは機械にも頼りますが、今のわたしの体調には、暑さも必要だと感じます。

鉛筆にかえるのこと

長年、お絵描きにはシャープペンシルを使っていました。あまりにも長いこと使いすぎて、持ち手の樹脂部分が風化しポロポロと落ちるようになりました。

「……これってマイクロプラスチック?」

安価な商品ですし、天然ゴムなど使っているわけがありません。今まで何の気なしに使ってきましたが、樹脂部分の破片は気付かぬ間に落ちてしまうので、このたび、愛用のシャープペンシルとお別れすることにしました。(新聞紙で包んで可燃ゴミへ……。)

というわけで昨日から、鉛筆さんでお絵描きしてさせていただいております。いずれは筆と墨に挑戦したいです。

やっぱり個性がありますのこと

おカイコ様が続々と羽化しています。

「卵を産む」という行為ひとつとっても、紙で囲った枠のなかで整然と産む子、紙の壁をつたい上にかけておいた不織布にぶら下がって産む子、勢い余って別の囲いまで歩いて行って産む子など、様々です。

家畜化され、集団で飼われている小さな生き物にも、ちゃんと個性があります。

そう言えば幼虫の頃、硬い葉脈の部分を好んで食べていた子もいれば、柔らかいところばかり選んで食べていた子もいたな〜。ほんの少し前のことなのに、おばちゃんは懐かしいです。

わたしのためにのこと

何も見るな 何も聞くなと言われてきたの わたしのために

感情を殺し ただ優しく微笑んだわ わたしのために

でも もう 目を開けたのよ

感じたの この星の美しさを

わたしという枠を超えて ヒトという檻すら抜けて

星のカケラのひとつとして 生きるのよ わたしのために

割愛せずハラハラするのこと

おカイコ様が羽化し初めて3日間は大変のどかでした。

羽化後のおしっこを済ませると、おカイコ様は皆じーっとして動きません。昨日までに7頭羽化しましたが、朝見た時から全く位置が変わっていない子が多く、省エネにもほどがあると思っていました。それも、羽化した子がみんなオスだったからなのですね。

今朝、おカイコ様の様子をうかがうと、様子が一変していました。

あんなに動かなかったオスたちが、羽根を猛烈に動かして、メスと交尾できたオスを押しのけようと躍起になっています。自然にまかせようとしばらく様子を見ていましたが、戦いは激しくなるばかり。メスもオスもボロボロになってきました。これはいかんと思い、昼前には、後尾中のペアを別の場所に移すことになりました。

オスだけのときは、のんびり観察してスケッチまでできたのに、可愛らしいお嬢様たちの姿をお絵描きする暇もありませんでした。

さて、「割愛」という言葉は、交尾中の蚕のオスとメスを引き離すところからできた言葉だということはご存知でしょうか。わたしはおカイコ様のお世話をするため、いろいろネットで調べているときに初めて知りました。

おカイコ様は、2時間程度交尾すれば十分卵が産むことができ、それ以上続けると卵を産む体力がなくなってしまうことがあるとのこと。ただわたしは養蚕業をするわけでもないし、自然にまかせてみようと、しばらく様子を見ることにしました。……が、これも、やっぱり、こう、あまりにも長いし、メスが大丈夫かしらんと気になって、ハラハラしております。