編み物を思い出すのこと

眼底検査のために瞳孔を開く目薬をさし、数時間焦点が合わなくなりました。

やりたかったあれやこれやは、「見る」ことが必要となる作業のため、瞳孔が開いている間はできません。目を使わずにできる作業と考えた時、「編み物ならできる」と思いました。

去年の冬に買い溜めした毛糸をひっぱりだして、せっせと編み始めます。うすぼんやりとしか見えなくても、手を動かしていればできるという技術は、強いなと思いました。

ラクガキのこと

鮮やかな色で質感を描きたかったラクガキです。目論見が成功したとは言い難いですが、本人としては気に入っています。

古い道をゆくのこと

車でよく通り過ぎる道路と並行に走る一本の細い道。くねくねとのびる道を歩くと、神社や寺、古びた寄り合い所などが顔を出した。旧街道か、昔からある道なのだろう。同じ通りを昔のヒトも歩いていたのだろうと想像する。なんだかすごいことだ。

チャートの地層のこと

近所にチャートの地層がある。

子どもの頃に遠足で見に行った際、響きが面白くて妙に記憶に残った岩石だ。

木曽川河畔のチャートを見に行く機会があったので、改めてチャートについて学び直してみた。

地学を学んでいた頃散々お世話になった本「日本の地質5中部地方Ⅱ(共立出版株式会社)」によると、この地域のチャートは主に赤色で、最下部付近では黒色、上部は緑色・灰色の部分も見られ、三畳紀中期からジュラ紀古世前期の放散虫の化石が発見されているそうな。なるほど。

チャートの色の違いについてWebで調べると、生物の大絶滅に関わるなどの情報が出てくるが、もちろん諸説あり、結局現在でもよくわからないらしい。

いずれにせよ、2億年前の地層が近所にあるなんて、それだけで十分すごい。

お太りあそばされるのこと

久々に体重を測り、想像よりお太りあそばされていることに気がつきました。

物心ついた頃から少しふくよかだったので、太っていることへの抵抗感はありません。むしろ少しふくよかな状態こそ、わたしの適正体重だと思っています。

しかし、その適正体重をわずかでも超えると、動きづらかったり、足が傷んできたりするのです。実は最近、その自覚症状がありました。

やはり、少しお太りあそばされていたか。

フリーダムノコギリクワガタさん

帰宅すると、ノコギリクワガタさんの半身が埋もれ、後ろ足がピンと天に伸びていました。

秋に羽化したノコギリクワガタさん(オス)は、昆虫ゼリーに食らいつくことなく、いつもとろりと眠そうにしてらっしゃいます。そのくせ、冬眠のために完全に土にもぐることもなく、顔や背中など体の一部を出してじっとすることが多いフリーダムな方です。

あまりにもじっとしているので、死んでしまったのではないかと思い、何度か指で触れるのですが、そのたびにごく緩慢に手足を動かし、生きてるアピールをしてくれます。

そんなノコギリクワガタさんが八つ墓村スタイルでお迎えしてくださったので流石に動揺しましたが、すぐに自ら土にもぐっていきました。

どこまでもおおらかなお方です。