美しい蛹の発掘のこと

羽化を楽しみにしていたスズメガさんのケースで、ハエを1匹発見しました。

コバエシャッターつきのケースである上、ハエのサイズも大きいので、外から入り込んだとは考えにくく、内側で発生したのだろうと思われました。つまり、スズメガの蛹がハエに寄生されていたということです。

ケースの中の土(クワガタ用のクヌギマット)を掘り起こしてみると、案の定、ハエの蛹が何個か出てきました。すぐ近くにあった、デロっと腐ったような塊がスズメガさんの蛹のなごりでしょう。

今秋は野外で出会った終齢のスズメガを何種か持ち帰り、羽化するまでお世話させていただこうと思っていましたが、キイロスズメさんに続き、セスジスズメさんも寄生されていたようです。

一方、同じケースで蛹になっていたブドウスズメさんとコスズメさんは、蛹の色艶も良く、特にブドウスズメさんの蛹は、触ると「さわんなやっ」とブリブリ動くので、まだお元気な様子。羽化まで見届けられるとよいなと思います。

ところで、ブドウスズメさんとコスズメさんの蛹は、SFやファンタジーが好きなヒトにはたまらない、独特の美しさがあり、発掘作業中にもかかわらずいそいそスケッチしてしまいました。

こんなカッコいい形に進化するなんてすごいです。