手の届く程よさのこと

十数年前に訪れたとき、そこは寂れたショッピングセンターでした。生活圏から離れていたので、あまり訪れることもなく、今までずっと忘れていました。

本日そこを訪れたのは、楽器屋さんで買い物をするためでした。数年前から近所の楽器屋さんが軒並み撤退しており、最寄りの店舗といえば、そのショッピングセンター内のテナントだけになっていたのです。

しばらくぶりに訪れたショッピングセンターはリニューアルして少しきれいになっていましたが、昔ながらのちょっとくたびれた雰囲気は変わりません。ただ、楽器や音楽の関連用品、図書、スポーツ用品、手芸用品などの専門店が程よく入っています。一般的な商品がメインですが、広さもほどほどで、品揃えも多過ぎず少な過ぎずといった感じ。

巨大なショッピングモールでは、専門店があっても専門的すぎて敷居が高くそのうち撤退してしまったり、オシャレさや高級さを押し出しすぎて欲しい商品がなかったりすることが多かったので、この手が届く「程よさ」を、とても居心地良く感じました。