思ったよりも小鳥は小さいのこと

葉の落ちた枝先をあっちへこっちへ飛び回るたくさんの小鳥たち。

色や形、動き方の違いから、様々な種類が一緒にいることは分かるものの、あまらに細かく、素早いので、何がどんだけいるのかまでは分かりません。

シジュウカラとかヤマガラとか、普段から見慣れているスズメと比べると、ひと回り小さく見えるので、か心が小さく震えます。

うん。かあいい。

念願の毛糸のパンツのこと

念願の、毛糸のパンツの編み方を記した本を手に入れました。

これが本として販売されるということは、わたし同様、毛糸のパンツを求める者がたくさんいたということで、とても勇気づけられました。

作者さん、編者さん、本当にありがとうございます。

編み物は始めたばかりの状態のまま数年を経て、まだ作品のひとつも仕上げたことのないわたしですが、毛糸のパンツのためならば、情熱的に取り組みたいと思っています。

うをー!

旅する小石のこと

左の靴底からカツカツと音がする。どうやら、靴の溝に小石がはさまっているようだ。

歩きながら、階段を降りながら、駅のホームで電車を待ちながら、ねじねじと地面に靴底を擦り付けて、小石を追い出そうとするも、うまくいかない。ついには電車がきて、そのまま乗車してしまった。

昔、飛行機に乗った時、他の土地に種など持ち込まぬよう、また、持ち帰らぬよう、靴底を消毒したことを思い出す。なるほどこのように、知らぬ間に小石や種を運んでいるのやもしれぬ。

電車から降りた土地で、またぐりぐりと靴底を擦り付けると、小石は簡単にピンと外れて、砂利の多い土地に紛れ込んだ。

自分で外しておきながら、小石を知らぬ土地に飛ばしてしまったことに少し焦ったが、小石の気持ちは小石にしか分からない。

すり抜ける鳥たちのこと

ヒヨドリが、街路樹からばっと飛び出して、時速50キロくらいで走る車の目の前を横切り、さらに反対車線の車の目の前を通過して、道路の向かい側は渡るのを見た。

危ないことしないで、とハラハラしながらも、ヒヨドリのスピードすげーなとつい感心してしまう。

両側から車がせまるあのタイミングで飛び出すのは、どんなに足の速いヒトでも無事に渡り切れないだろう。しかし、ヒヨドリは危なげなくついっと渡り切れるのだ。

ちなみに同じ日、同じようなタイミングで同じようにセキレイが道路を渡るのを見た。

凄さを再認識するも、ヒヤヒヤする日だった。

地元発見のこと

なにごとも近場ですますため、地元の気になるお店に積極的に訪れるようになりました。

本日の発見は、お米の美味しいお弁当屋さんを見つけたことと、何度も訪れたことのある本屋に画材が豊富に揃っていたこと。

うれしい発見は続きます。

自然との対話が生まれるのこと

農園では様々な生きものの力を借りて野菜を育てます。

野菜のまわりの草たちも、保水や保温、多様な虫たちの住処など、大事な役割をたくさん担うため、刈りすぎは良くないのです。でもぼーぼーだと、日が当たらず、野菜が負けてしまうのです。

ちょうど良いくらいというのを探るのですが、これが場所によっても時期によっても野菜によっても天候によってもまわりの状況によっても変わるため、とても難しく、とても面白いです。

考えながらやっていると、つい草やら野菜やら虫やらに話しかけちゃうよね。

スケールの異なる多重世界のこと

冬に葉を落とした木が空へ枝先を伸ばす様子は、まるで毛細血管かシナプスのようだ。とすれば、あの枝先や幹からは伝達物質が出入りしていて、違う木とコミュニケーションしているのかしら。もしかしたらその役割は、木自身だけでなく、虫や鳥やキノコなど、木を取り巻く数多の生きものたちも担っているのかもしれない。ともすれば、それはわたしの表皮や内部に生きる数多の細菌たちと同じで、わたしの一部を食べたり補ったりしてくれているのだろう。ヒトも単なるその一部に過ぎない。宇宙は内にも外にも同時に存在し、極小から極大まで兼ね備えて方々で動き回っているのだから、次元のスケールが違いすぎてなんだかよくわかんない!と、冬の樹形を見上げて思いました

わたしの美点のこと

わたしの髪は、ぼさぼさのざんざばらばらなのだけれど、そういうところが気に入っている。

ヒト目を惹きつけない、絶妙なひょうきんさをもつ顔立ちも好きだし、痩せる気などないどっしりとした体型も好き。

まゆげがぼさぼさなのも、手足が大きいのも、座高が高いのも、完ぺきじゃなくて可愛いと思う。

わたしの自己肯定感は、とてつもなく高い。そこが素晴らしい美点であると思う。