フンの不思議のこと

玄関先に鳥のフンが落ちている。

都会で見かけるびしゃりと広がる白いフンとは違う、種混じりのもりもりしたフンだ。大きさと落ちている場所、よく見かける顔ぶれを鑑み、「ヒヨドリだ!」と決めつける。

不思議なのは、しばらく放置していても、さして気にならないこと。同じ場所でも、通りすがりのネコのフンには匂いで気づくのに、ヒヨドリのフンは、目に見えていても匂わない。

そう言えば、この世に無数に存在する生きものたちも、日々食べてはフンをしているが、野鳥やトカゲやアリやらのフンが臭くて大変だなんて話は聞いたことがない。

ヒトや、ヒトに飼われる生きもののフンは臭いと感じるのにな。