バッタを手で掴むのこと

おなかの大きなオオカマキリのために、ごはんとなるバッタをとらねばなりません。もちろん、カマキリのごはんはバッタでなくても良いのかもしれません。でも、バッタの仲間が一番掴みやすいのです。手で。

素早く飛び跳ねるバッタを手でとらえるなんて無理、と思っていた時期もありました。しかし、虫取り網から取り出そうともたついている間に、バッタは草の影にするりと入り込み、見失うことが多発しました。結局、素手でぱっとつかまえたほうが、いろいろ楽ちんだったのです。

逃げないように、しかし傷つけないようにという力加減はなかなか難しく、やわく握りすぎると、指と指の間で長い足をぐいーっと伸ばし、すぐに飛んでいってしまいます。その力の強いこと。

脚力が程々のバッタでも、雑食の場合は、がじがじ肉にかじりつく口をお持ちですから、指に齧り付かれて痛い思いをすることもあります。

バッタにも、いろいろあって、面白いです。