農園にてイヌタデを撮影。
農園では、春には春の草が、夏には夏の草が、秋には秋の草が生えてくる。もちろん、タネなどまいていない。
何を当たり前なことを、と思われるかもしれない。しかし、例えば春の草の種がぽろりと地面に落ちたとしよう。
その種は、ふかふかの土の隙間に入り込み、適度に温かく、日当たりもよく、雨による程よい水分を吸い込んでも、次の春にしか芽を出さないのだ。
仮に、熱々の夏はリスクが高いので上手に避けているのだとしても、適度に涼しくなる秋はどうだろう。春の草の種は、どうやって今が春ではないと判断しているのだろうか。
もちろん、年中顔を出している草もいるが、例えばこのイヌタデだって、春にカラスノエンドウに絡まれている姿など見た覚えはないのだ。
不思議はつきない。