農作業をしていたら、シジミチョウさんが寄ってきました。
土をいじっているとトンボやらチョウやらハエやらが様子を見にくることがありますが、今回は予想以上に距離が近く感じます。
おかしいなと思いつつ種をまくため手袋をはずすと、シジミチョウさんはすかさずわたしの指に降り立ちました。
野生の生きものであるチョウ自ら望んで、素手にとまってくれるなんて初めての経験です!
作業を中断してうっとり眺めていると、シジミチョウさんは口吻(ストロー状の口)を指紋の間にのばし始めました。どう見ても花の蜜を吸う仕草です。
手は結構乾いていて、飲めるような汗もついていないと思うのですが、シジミチョウさんはついついとストローを動かし、何かを飲んでいるように見えます。つまり、わたしが知覚できない手汗を、シジミチョウさんは嗅ぎとり吸っているのでしょう。
種をまく間も手にへばりつき、ちゅーちゅーと手汗を吸っていたシジミチョウさん。自然の生きものにこんなに懐かれた(?)経験のないわたしはすっかり舞い上がってしまい、シジミチョウさんの食事(?)を邪魔しないよう慎重に手を動かしました。
そんなに気に入っていただけるなんて、自分の手汗に自信が持てました。