チャタテムシのこと

昨日、思わぬところで、シロアリっぽい半透明の虫を一匹見かけた。

シロアリだったら大変だ(家が)ということで、思わずつぶしてしまったが、後で調べてみると「ヒラタチャタテ」という、茶立虫(チャタテムシ、別名、湿気虫)の一種のようだ。

のほほんとした顔つきに加え、動きものそのそとしており、「刺す」「噛む」「血を吸う」などのヒトへの直接の害はなさそうだ。

ありとあらゆる場所にいて、貯蔵した食品や標本となった動植物、カビ、昆虫の死骸のかけらなどを食べるそうだが、それって、ものすごく大事な役目じゃないか。

アリや茶立虫、菌類・カビ類などの多様ないきものおかげで、この世はありとあらゆるものの死骸で溢れずにすんでいるのである。こんなの、我々ヒトには、到底真似できない。ものすごく、すごい。

ちなみに、「茶立虫(チャタテムシ)」という由来は、その鳴き声が茶せんでお茶をたてる時の音に似ているとの書かれていた。ものすごく、風流。

そんな素敵な名前をつけたときの、日本人の心意気に戻りたい。