アスファルトをはがしたいのこと

アスファルトをはがしたい、という妄想にかられます。

アスファルトが敷かれていないところでは、風雨で地面が削られてガタガタになるし、雨後はぬかるみに足をとられるし、乾燥したら砂塵が舞い上がるし、放っておいたらすぐに草木が生えてくるかもしれません。

でも、ここまで。ヒトが生きるために、生活のキワのキワまで、アスファルトを張り巡らす必要はあったのだろうか、と疑問に思うのです。ここまでアスファルトを張り巡らさせた理由として、わたしは、ヒトの生活しやすさよりも、「車」の走りやすさを優先したためだと考えています。

単純にヒトが歩きやすい道、自転車や車椅子などの車輪でも通りやすい舗装をするなら、石畳の方が素敵です。石畳なら、隙間から草も生えるし、水も地面に浸透していくし、景観もよいでしょう。それに、石畳の舗装は大変なので、むやみやたらと石畳で埋め尽くそうとも思わないはず。舗装が必要ない部分には、勝手に草木が生えてきて、それらの蒸散作用で冷やされた空気が風を呼び、過ごしやすい場所になるでしょう。草木の配置を工夫したなら、木陰もできて、ますます涼しくなるじゃないですか。

わたしたちが街のありかたを変えたなら、こんな命の危険を感じる熱波の中でぐったりと弱るのを待つしかないような生活を変えられると思うのです。