側溝に落ちかけたショウリョウバッタのこと

視界の端に違和感あり。

見れば、側溝の金網にショウリョウバッタがひっかかっている。

「そんなことある?」と思ったが、事実なので仕方ない。金網の隙間に落ちそうになったところ、長い足と胴体が絶妙にひっかかり、身動きがとれなくなってしまったようだ。

「何があったの」と声をかけながら胴体をつまみ上げる。前足がひくひくと小さく動いたので、無事生きているようだ。

アスファルトだらけの区画を抜け、街路樹と草地のある低木の上に乗せる。ビョンっと高く飛び上がるかと思ったら、本調子ではないのか、ぎこちなく落ちていってしまった。

灼熱の炎天下、しかも焼けるような金網にひっかかってたのだもの、ダメージが大きかったのかもしれない。

息災であれ。