キリギリスの昼寝のこと

草むらで「ぎぃ〜、ぎぃ〜っちょ」と鳴くのはキリギリス。

と、いうことを、本日初めて認識しました。虫界でも超有名なキリギリスについて、見た目も鳴き声もよく知らずにいました。「鳴き声」といいつつ、音は背中の上の小さな羽のあたりを震わせて出しているようです。

で、葉の上で発見したのが、これ!

キリギリスの昼寝

クズの大きな葉の上で、足も羽も不自然な形でゆがめた状態で動かないので、はじめは死んでいるのかと思いましたが、近づくと1枚目の写真と同じように、しゃん!と立ち上がるので、元気なのだと思います。

と、いうことは、寝てるか、日向ぼっこか……?

こうした無防備なキリギリスが、あっちの葉の上にも、こっちの葉の上にもいたのです。

ぎい〜っちょと元気に鳴いているキリギリスのほとんどは、草の影に隠れていて姿は見せません。でも、この無防備なキリギリスは、大きな葉の上に寝そべっているので、上からよく見えます。このままじゃ、鳥に狙われやすく大変危険なので、ただのんきに寝ているだけとは考えにくいのです。相応のリスクを負い、体の関節をゆがめてまで、葉の上で動かないというのは、体の隠れた部分に日光をあてたいのかな〜と、そんなに大事な場所といえばやっぱり鳴くのに必要な部位かな〜とか思うわけです。

日向ぼっこするキリギリスについて、いろんなヒトが報告しているかなと思いましたが、Webでちょっと検索したくらいでは、なかなか見つかりません。

こういう行動、あんまりしないのかしら。今年が日照不足だからかなあ。