白いむちむちボディに橙色の顔。
クワガタやカブトムシ、コガネムシなど、甲虫の幼虫の外観は、そこはかとなく似ています。朽木や腐葉土、土の中、枯れ草や植木鉢の下など、住んでいる場所のイメージも、なんとなく似ています。
先日、積み上げた枯れ草をどけてみると、幼虫が転がっておりました。土にもぐるということもなく、草をふとんに寝ているような無防備さです。あんたそんなんで大丈夫かいなとそっとつまみ上げると、想像以上の硬さ。まるで、空気をパンパンにいれた自転車タイヤのよう。顔を見ようと、まるまったボディを広げようとしても、硬くてなかなか開きません。
つまんだだけで潰れちゃうんじゃないかとはらはらする柔らかなクワガタの幼虫とは違う、このお方は、たぶん、カナブンのお仲間。
姿が似ていても、触らせていただくことで、違いがわかることもございます。