今朝、庭を見ると、バジルの根元にカマキリさんが寝そべっておりました。
死んでしまったのかと慌てて手のひらにのせると、ゆっくりとした仕草で起き上がり、頭や脚を動かして前へ進もうとなさいます。とりあえず生きていたことに安堵して、日当たりの良いキャベツの上にそっとのせ、その場を離れました。
夕方、庭を見ると、カマキリさんの姿がありません。
焦ってまじまじと探すと、幹のようにたくましく育ったキャベツの茎のあたりに片脚をひっかけ、ぶらさかるカマキリさんを発見しました。気力を感じない姿に不安になり手を近づけてみると、かろうじて触覚が動くような気配がしました。
カマキリさんのなかにある、ゆらめく小さな灯を感じた気がしました。