うさぎという概念のこと

我が家の年賀状用にうさぎの絵を描きました。

「なるべくかわいい感じで」というご要望を受け、リアルなウサギではなく「概念としてのうさぎ」を全面に押し出した絵になりました。真白くふわふわ微笑むうさぎは、一見すると「もち」のようですが、正月らしいめでたさに溢れています。

頭部に2本の長い耳のような突起物があれば、なんとなくうさぎに見えるから不思議です。巷にもわんさか溢れるこの「概念としてのうさぎ」が、のちの世で発掘されたとき、実在した「ウサギ」という生物をモチーフにしたものだとわかってもらえるのか。はたまた、なぜこんなに「ウサギ」モチーフの品物やキャラクターが世の中に溢れていたのか、理解してもらえるのか。そんな詮無いことまで考えました。

結局はよくわからないので、すべて「信仰」に結び付けられ、「祭事に利用された」とされたりしてね。