夜風にあたるのこと

夜風にあたりながら月でも眺めるか、とベランダに出ると、薄白い夜天上に月はなく、星も明かりの強いものがひとつポツリと見えるばかり。

久々の天体観測とはなりませなんだ。

とことん弱音を吐くのこと

お肌の調子が良くないと、心もどんどん沈んでいきます。

ネガティブなことを考えたり、言葉に出したりするのは控えようと思っているのに、悲しくて仕方がなくなってきました。

あまりに悲しいので、お風呂の中で少しずつ、ぶちぶちと弱音を吐いてみました。

こんなに悲しいんだから泣いちゃうかも、あーだこーだ独り言を言っているうちに、悲しいことを言って気分を盛り上げている自分に気づき、ちょっと滑稽さを感じ、結局涙は出てきませんでした。

冷静になって、「じゃあ、どうなりたいの?」と問いかけると、「早くつるつるピカピカで、悪いものを寄せ付けない強靭なお肌になりたい」だって。

弱音を吐いて、前向きな気持ちになれました。

雨上がりにうたうのこと

雨上がりの交差点にイソヒヨドリの高らかな囀りが響いていました。

たった1羽の鳴き声だけれど、その空間全部を埋め尽くす存在感。

声が良い。

桑の実をとるのこと

ここ数年、「桑」といえば、わたしにとって「おカイコ様の食べ物」でした。

食欲旺盛なおカイコ様のために、毎日せっせと葉っぱを集め、葉が足りなくなるとヒヤヒヤする日々。念の為、自宅でも鉢植えで桑を育て始めましたが、まだまだ小さいため、一齢〜二齢のおカイコ様を養うことしかできませんでした。

お育てしていたおカイコ様を全ておゆずりした今年、鉢植えの桑が実をつけてくれました。まだ体が小さいのに不思議なことですが、わたしにとってこの実は今必要なものなのだろうと、わざわざ大仰に考えることにしました。

今年は、桑の実にご縁があります。ありがたいことです。

体から粉が出るのこと

再び、鱗がはがれるように、肌から粉が落ちるようになりました。

かなり良くなりかけていたのでしょんぼりですが、痛んだ肌が粉となって落ち切れば、新しい綺麗な皮膚が内側から出てきてくれるのは経験済みです。

こわいばかりではありません。

相性の良い文章のこと

図書館が身近になり、本を読む機会が増えました。

本屋でもたくさんの本と出会うことができますが、じっくり読むとなると「購入」する必要があるため、よほど欲しいと思った本しか手にすることができません。

その点、図書館の利用は無料。興味のある分野や面白そうなタイトルなど、知らない本を読んでみることができます。

何冊か借りて読んでみると「さらさら読める本」と「読むのが億劫な本」があることに気がつきました。

どんなに興味があっても、「知りたい」という気持ちが強くても、文章との相性が良くないと読めなくなっちゃうものなのね。

破壊と再生のこと

破壊と再生を繰り返す、という大層なことを、自分の肌で実感しています。

12月に悪化したアトピーが3月末にはどうにか「再生」してきたのに、4月に入って徐々に悪くなり、今また「破壊」が色濃く出ています。

常にチクチクと痛いし、血は出るし、せっかく良くなった皮膚をかき壊す自分を責めてしまい、ますます悲しい気持ちになるばかり。

つるつるボディは、わたしの身の内側でスタンバイしているはずなのに。

この経験から、わたしは何を学ぼうとしているんだろうか。