息抜きの落書きでした。
じっとするといてくれるのこと
川底の石を持ち上げる。
石の下に隠れた生き物を探すためだが、大概は持ち上げた瞬間にびっくりして逃げられてしまう。
しかし、舞い上がる砂利が落ち着くまでじっと待っていると、ヨシノボリやサワガニがそのままいてくれることがある。さらにじっとしていると、水に沈めた手の近くまで寄ってきてくれることも。
捕まえようという意思を感じさせなければ、のんびりした姿を見せてくれる子たちもいるようだ。かわいい。
美しい羽のこと
今日1日、どうやったら大きな蛾の美しい羽を描けるのか考えていました。
参考にしようと写真を見ていたら、やっぱり触覚も美しいわと思いました。
美しいところしかない。
アイスの力のこと
「アイスの差し入れがあるよ」と言われてから、わたしの脳みそはアイスに支配されてしまった。
仕方のないことだ。なぜなら、わたしは幼少期からアイスに操られていたのだから。
例えば、幼児期のわたしは「アイス食べる?」というコトバに反応し、昼寝をしていても飛び起きたほどなのだから。
灼熱の気配が残る夕方、アイスによってわたしの胃はきんきんに冷やされた。
側溝に落ちかけたショウリョウバッタのこと
視界の端に違和感あり。
見れば、側溝の金網にショウリョウバッタがひっかかっている。
「そんなことある?」と思ったが、事実なので仕方ない。金網の隙間に落ちそうになったところ、長い足と胴体が絶妙にひっかかり、身動きがとれなくなってしまったようだ。
「何があったの」と声をかけながら胴体をつまみ上げる。前足がひくひくと小さく動いたので、無事生きているようだ。
アスファルトだらけの区画を抜け、街路樹と草地のある低木の上に乗せる。ビョンっと高く飛び上がるかと思ったら、本調子ではないのか、ぎこちなく落ちていってしまった。
灼熱の炎天下、しかも焼けるような金網にひっかかってたのだもの、ダメージが大きかったのかもしれない。
息災であれ。
足場になるのこと
歩道橋を登りきったところで、ぴょいっと緑の小さなものが飛びついてきた。
白いシャツにつかまっていたのは、まだ幼いカマキリ様。
欄干の切れ目で立ち止まっていたところ、ちょうどよく階段を上がってきた物体(わたし)が現れたので、足場にしてくれたらしい。
なんて可愛いの!
安全な街路樹の低木まで誘導したあと、嬉しさと面白さが爆発しました。
誰かの歌に合わせて歌うのこと
もそもそごはんを食べていたら、イベント会場からゴスペルソングが響いてきた。
少し音程は外れているけれど、のびやかな声が気持ちいい。
大好きな映画の歌だったので、だんだんウズウズしてきて、大音量にまぎれて一緒に歌ってみたら、なんだかじんわり涙が出てきた。
誰かと歌うって、すごくいいな。
1.5メートル四方の草地で鳴くコオロギのこと
夜のショッピングセンターの、タイルで囲われた屋外の小さな草地で、コロコロと美しく鳴くコオロギがいる。
いてくれるだけで嬉しいよ。
思い込みで食べるのこと
本日はハンバーグでした。
母の豆腐ハンバーグは、いつも絶品です。あつあつを一口食べて、うまさを実感しつつ、これに合う調味料は「しょうゆ」だなと思いました。
しょうゆをかけたハンバーグのうまさを噛み締めながら「こんなにしょうゆが合うのは、豆腐を使っているからかしら」と考えていると、「今日は豚肉100%だから」と母。
えっ。
わたしは、今の味や風味以上に、過去の情報に引き摺られて食べていたことが判明しました。
なお、しょうゆハンバーグは豆腐が入っていなくても大変美味しかったです。
肌が治ったらやりたいのこと
肌荒れで悩み、早半年。
未だポロポロと鱗のように皮膚が削がれ、薄皮一枚を曝け出しているのでヒリヒリ痛んでいますが、身体の見た目だけなら、以前よりはだいぶマシになってきました。
ただ顔まで広がった荒れがなかなかおさまらず、赤みと皮膚が定着せずポロポロ取れてくる状態に悩まされています。
半年前は体はボロボロでも「見えるところ」ではなかったのでよかったのですが、首や顔に症状が広がってからは、見た目に気を遣わないわたしですら結構しょんぼりしたものです。
まあ、他人の顔の詳細なんか誰も意識していないので、むしろ堂々と振る舞っていますが、「顔の詳細を見なければいけない場所」ではそうは行きません。
たとえば美容室とか、たとえばメガネ屋さんとか。
肌が治ったら、やりたいことがつのっていきます。