鉄のフライパンのこと

我が家のフライパンを鉄製に変えたら、料理がめちゃんこ美味しくなりました。

テフロン加工のフライパンは、わりと早く加工がはげてがさがさになってしまい、よく買い換えていましたが、「こげつかない」という謎の安心感は捨てがたく、長い間利用してきました。

しかし、NHKの「ガッテン!」で取り上げられた「鉄の魚」を観て、毎日の調理器具から鉄分をとることがとても魅力的に思えました。そして購入したのです、鉄のフライパンを。そして、料理したのです、焼き物、炒め物、汁物等々いろいろなものを。そうしたら、美味しく感じるんですよ、なんだかとっても。焼いたものは表面がパリッと、汁物も味に深みがあるような・・・。錯覚かもしれませんが、毎日のごはんが美味しくなったと感じています。

鉄のフライパンを長持ちさせるためには、「洗ったあとに、もう一度しっかり焼く」という工程が必要になります。当初はめんどくさくなっちゃうかな、と思っていたのですが、焼けていくフライパンの表面をみるのがとても楽しく、この一手間もなかなかいい感じなのです。

もちろん場合によってはテフロン加工のものも使っていますが、鉄のフライパンの素敵さに気づいた今では、「こげつかない」「さびない」という利点がちょっと色褪せて見えるような、なんだか後ろ向きな印象となってしまいました。

じっくり鉄を焼き、表面の色がじんわり変わる様をみるのが好きです。