小さな小さな小さなカエルたちのこと

とても多くのカエルたちに行く手を阻まれるという、得難い体験をしました。

肉眼で確認できる範囲で5ミリから1.5センチのカエルたちが、雨の森の小道を山に向かって進んでいました。雨に濡れたアスファルトと同じ色なので、地面との見分けがつきませんが、ぴょん、と跳ねると、その存在がわかります。しかし、動かなければどこにどのくらいの数がいるのかも分からない状態です。

小さな目を見開いて、カエルたちのいない場所を選んで前へ進みましたが、足の踏み場が辛うじてある程度の密度で大量に進行していたので、10メートル進むだけでも非常に神経を使いました。

目的地はまだ先だったのですが、それよりもこのカエルたちの方が面白かったので、それ以上進むのはやめて、じっと観察することにしました。

それにしても、このカエルの小ささ!オタマジャクシの頃は一体どんだけ小さかったのかしらん。

こんなに小さな方々が、一斉に山の中へ向かって、なにをするのかしらん。

不思議です。