クモの子を見た、すごいのこと

すごいものを見た。

芝生のつんつんした草の上に、フワァっと繊細な綿菓子の糸のようなものが降りていた。遠巻きに見てもわかる白い筋だ。その一角で何やらうじゃうじゃ動いているので、よく見てみると・・・クモの子だ!

全体的に薄茶色の身体と、まん丸お尻に縦しま模様?小さくてよくわからないが、家でよく見かける大好きなハエトリグモさんに似ている気がする。

こどもたちはどうも、各々、地面に降りようとしているようだ。ぎゅうぎゅうの塊から、ひとりふたりと離れ、白い筋をスルスル渡って端っこの植物に向かい、地面に降り立ったあとは方々へ散って行く。あっという間の出来事で、1〜2時間後には、クモの子たちはひとりも残っておらず、白い筋のような糸だけがしばらくその場に残されていた。

せっかくなので、その繊細な糸状の砂糖菓子のような、とっても細くて軽い糸に触ってみた。指でぐっと押してもそうやすやすと切れたりしないし、べたべたもしない。

すごい。なんだか、すごいものを見てしまった。うれしい。

ちなみに、今年は、ジョロウグモさんと思われる小さな小さなこどもたちが、木の片隅にできた巣から方々へ散っているのも偶然目撃できた。今まで全く気づかなかったが、これも自分の「虫の目」が養われている成果だと思うと、なんだか誇らしい気持ちになる。えへへ。