朝の空のこと(午前6時)、再びのこと

夜のように真っ暗で心底冷えた通りを歩き、ふと疑問に思う。

時刻は午前6時すぎ。昨日家を出た時間とそう変わりがない。

でも、いつも、こんなに暗かったっけ?

曇りで太陽が隠れているからかと顔を上げると、チカチカと冬の星々が見える。うん、晴れている。

朝焼けが来るであろう方角に首を巡らせる。いつもは向こうから、赤とオレンジと紫の美しい光がじわじわとやってくるのだが、今日は夜のままだ。

そうこうするうちに、午前6時15分。鳥たちの声も聞こえない。

季節の巡りは、こんなに足早なのね。