畑の片隅に陶器の鉢を埋め、水辺のような環境に遷移しないかと期待して4年経ちました。
2019年
一番はじめは穴を掘り、石を入れただけでした。
しばらくすると、足をすべらせて水に落ち、死んでしまった虫が続出する死の池になっていました。
まわりに植物が生えてくると、小さなカエルが訪れてくれることもありました。
しかし、水量が少なく、夏の日照りですぐに干上がる不安定な環境だったため、長く住み着くことはありませんでした。
2020年
いきものがすむ水辺のつくりかたの話を聞き、水際の環境づくりの大切さを知りました。
もう一度水辺を作り直そうと設置してあった鉢を総浚いすると、鉢底にたくさんのナメクジ一族がお住まいになられていました。
この環境を気に入ってくださった一族の皆様には大変申し訳ないと思いつつ、別の場所に移っていただくことにしました。
鉢底まで繋がる土のスロープと、直射日光を防ぐための日除けを設置しました。
2021年
鉢の水量は変わらず少ないため、満ちたり干上がったりを繰り返してはいましたが、日除け兼隠れ家である木が湿り気をおび、苔むしてきました。
2022年
枯れ草に隠れ、乾燥した冬でもほんのり湿り気を保っているためか、苔はすっかり定着してくれたようです。
2021年に見たオレンジ色の苔とは色も形も違うので、違う種類のようにも見えます。
このまま、この場に合った方々が訪れてくださるといいなあ。