おカイコ様目覚めるのこと

昨年お育てしていたおカイコ様から生まれた卵が孵化しました。

玄関先に常温保存で置いておいた卵のことを、たま〜に覗き込むことはありましたが、正直、ほとんど忘れかけていました。夏の暑い日に、桑を取りに走った記憶が強く、孵化するのはもっと後だろうとたかを括っていたこともあります。

昨年、幼虫を分けていただいたときに、冷凍保存していた卵を良いタイミングで常温に戻し孵化させたという説明を聞いた気がしたので、本来であれば、桑の全盛期に合わせて孵化の時期を調整することもできたのだと思います。

でも、どーしても常温のまま自然に孵化するのを待ってみたかったんです。家畜としてヒトの側にいる時間の長かったおカイコ様が、桑の新芽が出る時期に合わせて、自ら目覚める様を見てみたかったんですもの。

そんな手前勝手な理由で放置した卵のことを忘れたまま、何気なく覗き込んだ箱の中で、目の錯覚かと見紛うほど極小の幼虫が孵化しているのを見つけた時はものすごく動揺しました。食べ物となる桑が芽をだしたかどうかすら、確認していなかったのですから。

慌てて桑のもとに走ると、ちゃ〜んと小さな若葉をつけてくれておりましたですよ!えらい!本当にありがとう!

おカイコ様は、ちゃんと桑が出る時期に合わせて、目を覚まされましたですよ。