生まれるプレッシャーのこと

おカイコ様の蛹を入れた箱のぞいたら、すでに羽化した方々がおりました。

過去の経験から、オスが早く羽化し、2、3日後にメスが羽化するというパターンが多かったため、のんびり構えておりましたが、本日のぞきみた箱の中ではすでにペアができており、交尾されておりました。

はい、もちろんこころづもりはしておりました。メスとオスが羽化したら、番になって交尾することなんて、ちゃんとわかっておりましたとも。しかしながら、もう少しだけ後だと思っておったのです。

交尾後、メス様は卵をそれはそれはたーんとお産みになります。それはもうたーんとです。昨年生まれた卵が孵化した結果が今年ですから、卵の生存率なんかも想像つきます。

病気や成長途中に亡くなるおカイコ様もおりますが、お元気に成虫になられる方が大半ですので、どんどん、どんどん命が増えていく未来が想像できます。

種の絶滅が心配される昨今、無事成長してくれたことへの喜びを感じる一方で、ずんずん増えていく命の重みにプレッシャーを感じざるをえない、複雑な気持ちになってきました。