わかるようになる不思議のこと

田んぼの片隅に池をつくるため、穴を掘っています。

真夏に田んぼの水を干上がらせる「中干し」の期間中、カエルやドジョウなど水の生きものたちが逃げられるような場をつくりたいのです。

ただ、何かを作ろうとすれば、何かを破壊するのも事実。

この時期、土を掘り返すと冬眠しようと土にもぐったカエル様たちに遭遇します。カエルのために穴を掘っているのに、眠るカエルの邪魔をするなんてことにもなっているのです。他にも土中にすまう方々をえぐったり、どかしたり……。諸行無常でごめんなさい。

掘り起こしてしまったカエルたちは、急激な温度変化で弱ったり、寝ぼけ眼のままで土にもぐれなかったりします。とはいえ、空気穴がないと窒息するという話もあり、勝手に土に埋めることもできず、種類によって移動場所を変えています。

ヌマガエルに、ダルマガエル。いつのまにか、種類を見分けることができるようになっている不思議。

視力は変わっていないけど、自分の目が確実に変わっているのを感じます。