これからのあゆみのこと

昨年から、自分のこれからの人生をどうあゆむかということを一生懸命考えています。我がことのように考えてくれる先生と仲間たちに囲まれてとても恵まれているなと感じています。

小さい頃は、将来なりたい職業がありませんでした。看護師さんとか野球選手とか、迷いなく書けるともだちを尻目に、お菓子がいっぱい食べられるからお菓子屋さんとか、せいいっぱい子どもらしくお茶をにごしていました。

小さな頃から絵を描くのが好きでしたが、それを職業にはできないと感じていました。真似事みたいな絵は描けても学校の展覧会ではおおむね銀賞で、わたしよりも絵がうまくセンスのある子はたくさんいたからです。

中学生になっても、なりたいものは見えてきません。ただ、ナウシカやドラえもん映画がとても好きで、人間が他のいきものや星の環境を顧みないことに怒りを感じるようになりました。

高校生になって、生物が好きだというだけの理由で理系クラスに進みました。生物クラスを選ぶのは医療や看護の道を目指す子がほとんどで、わたしのようにぼんやりしている子は少なかったことを後から知りました。

進路を真剣に考えなければいけなくなったとき、「どうにもならないことや どうしようもない気持ち そんなものがきっと道を決めていく」という坂本真綾の「ユッカ」という歌の一節がわたしの胸に届きました。自分が感じた「いらだち」は無駄なものではないと力強く後押しされた気がしました。

微生物の研究がしたいと大学に進みましたが、いろいろあって地学専攻になり、ハンマーを持って山を歩き回り岩石を割って持ち帰るという得難い体験をしました。先生方からは、とても大きな軸で物事を見て想像する力が必要なことを教わりました。

今は「環境問題をなんとかしたい」と選んだ職業についていますが、ここで働いているだけでは「こうなるといいな」という社会はいつまでたっても実現せず、それどころかだんだん息ができなくなる社会になりそうで非常に焦っています。

そこで、これからの人生を見つめ直すことにしたのです。ようやく冒頭に戻りまた。思いのほか長かった。

「凡些亭」もその一環で立ち上げました。この場所で、これからいろいろと模索していく様子をお伝えすることになると思います。思いつきのように突飛なことを始めるかもしれませんが、一応理念に沿うよう行動していきますので、よろしくお願いします。

とりあえず、柚子は植えられそうです。やった!