落ち葉のこと

見上げる高さの木が街中にあふれるようになるとよいな、と思っています。

往来の多い道以外は、降り積もった落葉をそのままにしておいて、分解者さんたちにおまかせし、ゆっくり土に還るのを楽めるとよいなあ。

往来があるなら掃き清められた道が通りやすいけれど、歩きもしない場所、特に木の真下まですっからかんにするのは、追い剥ぎのようで落ち着かない気持ちになります。

冬場の養分となるよう自ら戦略的に落としたものを、腐葉土や灰にして戻すならまだしも、奪ってそのまま不要なものとして捨てるなんて、いかんと思うのよね。木にとっても、ヒトにとっても、宝の山なのに。

毎年毎年、そう思い、どうにかできないかと歯痒く思っています。