午前6時15分のこと

まだ暗い道を歩くうち、鳥の声がしないことに気がついた。

大きな木、屋根、電線などなど、よく鳥たちを見かける場所を見渡してみても、しんとしたまま動くものもいない。

ふと屋根の向こうから、一羽のスズメらしき声がした。

あ、起きたかな、と思ったら、五分も経たぬうちに、カラス、ヒヨドリ、セキレイ、スズメなど、いつものメンバーがわいわいと現れた。

みんな、起きる時間が同じなのねえ。