見知らぬ方に助けていただくのこと

昔々、自動車の運転免許証をとったばかりの頃、練習がてら近所を巡っていたら、左の後輪だけ段差から落ちて動かなくなったことがありました。

同乗していた母と共に持ち上げようとしますが、びくともしません。近くの工場を訪ねて声をかけますが、付近に人の姿はなく、機械の音も大きくて、誰にも聞こえていないようでした。

ほとほと困り果てたとき、外国から働きにきてくださった若い方々がわらわらとどこからともなく現れて、ひょいっと車体を持ち上げて、そのままいずこかへ行ってしまいました。

慌ててお礼を言いましたが、本当に通りすがりだったようで、気さくにヒラヒラと手を振るだけて笑顔で去っていった方々。

このありがたさは、一生忘れえません。

そういえば、駅のホームで急に体調不良になり倒れそうになったときも、背中に手を当て声をかけてくださった方のおかげで、すぐ立ち直れたのでした。

そんな「通りすがりの方に助けていただく」というありがたいことが本日もありまして、お礼をたくさん言いつつも、あまりのタイミングの良さにちょっと笑ってしまいました。

本当に、毎度お世話になっております。