ドジョウ様に話しかけるのこと

稲刈りのため、田んぼから水が抜かれています。

水路に取り残された生きものがいないかと、泥の中に網を入れると、もじょもじょと動くドジョウたちがおりました。

動くドジョウを掴むのは、なかなか大変なことです。さらに、水の中の生き物は、ヒトの手の温度で火傷したり、粘膜がはがれて弱ってしまったりします。うっかり熱々のアスファルトに落とすなんてとんでもないことですから、なるべくさっと、網からきれいな水をたたえたバケツの中に移動していただきたいのです。

そこで、お声がけをしてみることにしました。「きれいな水にすぐ入れますので、どうか手にお乗りください。」(実際はとても焦っているので、もっとしどろもどろしています。)と言いながら、ドジョウを掴みます。

すると、声をかけることで自分自身にも気合が入るのか、無言で掴もうとしたときよりも成功率が高かったような気がいたしました。

なにごとも、気の持ちようですね。