ススキの穂のこと

銀色に光るススキの穂を見て、清少納言の枕草子の一節を思い出した。

ただし、古文の才能はあまりないわたしが思い出せたのは、原典のうつくしい言葉ではなく、訳文を自分なりに咀嚼したぼんやりとした内容だけ。

確か、銀色に光るススキ野原はこの上なく美しい。でも、穂が開ききったススキほど野暮ったいものはないわは、みたいな意味だったような。

間違っていたら申し訳ないが、読んだ本の内容が心に染み込んだのだと思うと、なんだか嬉しかったのだ。