子ども頃にテレビ放映された劇団四季の「ドリーミング」が大好きで大好きで大好きでした。メーテルリンクの「青い鳥」を原作としたミュージカルで、大人になった今でも朗々と歌うことができるくらい、何度も歌って覚えたものです。
そのなかで登場する「太りかえった幸せ」たちの歌を風呂あがりに久々に歌っていて、今更ながらハッとしました。歌詞を引用すると……。(注意)
「あり余る宝 この世の望みは なんでも叶う ああ幸せ ああ幸せ
見たいものは見たい放題 丈夫な胃袋 ああ幸せ ああ幸せ
嫌なことには そっぽを向いて 自分一人だけは ああ幸せ
何にも聞かぬが一番 何にも見ぬのが一番
何にも言わぬのが一番 それに限るって!
何にも知らぬがいいぞ 悩み事は人任せ
それでこんなに 太って 太って 太って ああ
盛大に怠けて 誰でも彼でも 歌ってばかり ああ幸せ 幸せ幸せ……」
「太りかえった幸せ」たちは、欲望のままに贅沢三昧しているところがだめなんだと思っていましたが、歌詞のなかでは「無関心」であることの方が強調されているんだと、今更ながら気づきました。
続いて登場する「小さな幸せ」たちとのお話では、自分のまわりには、常に、無数に、美しいものや喜ばしいものが存在していることと、それに気づくことの大切さも教えてくれます。「気づく」ためには、まわりに「関心をもつ」ことが必要で……なるほど、無関心のままでは、いつまでたっても独りよがりの「幸せ」のままなんですね。ふむー。
(注意)歌詞の引用にあたって
歌詞の引用にあたりwebも調べましたが、この歌の作詞をされた方のお名前が特定できませんでしたので、ここでは紹介していません。85年版ドリーミングの作詞・作曲を手がけた方のお名前はウィキペディアに掲載されていますので、そちらをご参照ください。なお、歌詞が間違っているかもしれません、すみません。