生業の道具を抱えて列車に乗ること

昨日いただいた淡竹を持ち帰るため列車に乗りました。

今の世であまり一般的でないものを持ち込んでいると感じて居たので、乗客や車掌さんに注目されると思いましたが、ときたまコロンと竹同士がぶつかる音に、ほんの数名、うっそりと目を向けるくらいでした。

今は、自分の生業の道具を列車に乗せて移動する人は、とても少ないんだなーと感じ、ふと、おじいちゃんのことを思い出しました。

おじいちゃんは、ずっと若い頃に、衣類を抱えて列車に乗りたどり着いた先で売る行商のようなことをしたこともあったんだそうな。今、仕事道具とヒトを運ぶのは大概車だけれど、その頃は、おじいちゃんのようにいろんなものを詰めた風呂敷を抱えて、いろんな職業の人が列車に乗っていたんだろうなあ。

わたしのこの竹も、いつか生業の道具になるかしら。