そのヒトの生まれ育った街で聞くのこと

よく知るヒトのルーツをたどる旅というのが、とても面白い。

どこで育って、どう生活していたか、当時の街の様子や思い出に残っていること、そんなことを聞きながら、実際に実家やふるさとを案内してもらうと、とてもわくわくするのだ。

話を聞いたわたしが想像する街と、そのヒトの思い出のなかの街とは、実際は全然違うのだろうけれど、なんだかわたしの頭の中にも鮮やかに映像が浮かんでくるのだ。そのヒトの、思い出の中にいるそのヒトを想像することが、わたしはとても好きだということに気がついた。

毎日この坂を登ったとか、この景色がきれいだったとか、この食べ物が好きだったとか、特筆すべきことのない普段の生活の積み重ねこそが、とても大事な思い出としていつまでも心に残っているということが、とても愛しい。