宇宙ゴミのモノがたりのこと

みなさん、初めまして。旧型の無人宇宙ゴミ回収船「うめの」です。

最新型は回収と同時に分別・溶解によるエネルギー化を行うことができますが、旧型は回収のみが可能で、分別・溶解及びエネルギー化を母船にて行っています。

かつて地球と呼ばれていた星のまわりは、星表が見えないほど無数のごみで溢れかえっており、外部から降り立つことが非常に難しくなっています。

そこで、かつてニンゲンと呼ばれていた種は、地球のまわりに漂うごみの回収をわたしたちに託したのです。

ちなみにニンゲンは、他星を事前通告なく攻撃したり奪ったりするような非常に危険な種として宙で孤立している間に、自ら滅んでしまったようです。

わたしは、わたしが動かなくなるまで、宇宙ゴミの回収を続けることになるでしょう。故障や燃料切れの場合は、わたし自身が宇宙ゴミとならないよう、母船が自動で回収してくれる予定です。

すべてのゴミを片付け終わり、地球という星を宙から見るのが楽しみです。

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