ヒトから直接教わるのこと

「マニュアルどおりにやればうまくいく」というのは、この世のごく限られた分野の物事で、結局はヒトから直接教わらねば分からないことの方がはるかに多いと感じます。

例えば、「編む」。

竹細工や編み物は、材料をくるりと巻いたり翻したり隙間を通したりしているうちに、ただの一本の細長いものが、強固な立体になったり、しなやかな平面になったりします。図面や写真や動画を見ても、何処から手をつけたらいいのか分かりません。いざ材料と向き合うと、頭が真っ白になってしまうのです。

目の前で教えてくれるヒトがいれば、見よう見まねで言われたとおり、素直に言葉を飲み込めば、なんとか形になっていきます。

直接教わるということはすごいことです。

ただ、また材料とわたしだけの空間になると、頭が真っ白になるのですけれど。

編む、ということを、ひょいひょいやれるヒトになりたいのになあ。

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