見知らぬヒトから話しかけられると、少し嬉しい。
相手はご高齢の方がほとんどで、ごくたまに外国から来た旅人等々。多くは道案内だが、ちょっとした地元の情報を教えてもらったり、世間話などをしたりすることもある。
では、自分はどうだろうか。見知らぬヒトに話しかけた記憶は、あまりない。
見知らぬ土地で困ったことがあっても、係りのヒトや施設のヒトなど「お仕事なのでちゃんと答えてくれそうなヒト」を選んで話しかける。ましてや、ふと隣り合った見知らぬヒトに、世間話を持ちかけたこともない。
これは、ヒトと接することへの自信のなさ(わたしのようなものが話しかけたら、迷惑なのではないか、あるいは、嫌な顔をされて自分が傷つくのではないかという一方的な思い込み。)の表れだと思う。
見知らぬヒトに話しかけることができるのは、それだけヒトを信頼していて、度量が大きいということだろう。話しかけられる側としても、その信頼を感じるから嬉しくなって、なんとか力になりたいと思うのだ。
わたしも、偶然隣り合ったヒトに、にこにこと話しかけられるような、でかい心の持ち主になりたい。