カルラを背負うラクガキのこと

曼荼羅の辞典を見ていたら、明王のうしろの炎がおもろい鳥に見えてきました。いやいや、お不動さんの後ろにこんなおもろい鳥がいるはずないと思い、調べたら、やっぱりカルラという名の鳥でした。

カルラもとい神鳥ガルーダといえば、翼を広げ、目と歯と歯茎をむき出しにしてすごんでくるガルーダ像。あのすんごい印象的なガルーダさんを、なんだか可愛くコンパクトな炎として描いているのが面白いですね。

ちなみに本日のラクガキは、明王を描こうとしたのではなく、糸のように目の細いヒトっていいなという気持ちを描いたら、いつのまにかカルラを背負っていたという次第です。せっかくなので、髪の毛も派手にしておきました。

価値観もころりと変わるのこと

 一年程前、農園を借り始めたころの写真です。

先住野菜はいるけれど、土が剥き出しですね。フツーの畑では土剥き出しは当たり前だし、この頃はむしろ「おおー、雑草生えてるー。」とか思ってました。

こちらが一年後の写真。

茶色く枯れているのは夏から冬にかけてのびのび育ったバジルの森で、根元のわちゃわちゃしたところに、たくさんのクモさんたちが住んでいます。

二枚の写真を比べると、今のわたしには、草がもじゃもじゃ生えている下の写真の方が、とっても魅力的な農園に見えるのです。

ヒトの価値観なんて、たった一年であっという間に変わってしまう、とても流動的なものだということが、身をもって分かりました。

学者のラクガキのこと

必要な情報を集めて的確に調理する学者のラクガキ。情報を集めるために書物をあっちゃこっちゃ広げるので机の上は混沌としがち。手元のあかりを担う発光キノコちゃんたちも、書物の内容が気になるご様子。

ソテツの維管束のこと

ソテツの断面でござる。

調べてみると、真ん中が髄、ザクザク割れた年輪のようなところが維管束なんだとか。

維管束とは水分や養分などが流れる道のこと…だけど、ソテツの道はかなり大きいなあ。

ソテツのわさわさを保つには、こんなにすごい大動脈が必要なのね。

 

予想に反するニンジンのこと

小さな葉っぱをひよひよと出し、あまり大きくならないな、と諦めていたニンジン。

掘り出したら結構大きくなっていました。しかも食べたら甘くて美味しいのです。

なんだか得した気分。

鳥の巣跡地のこと

いろんな素材でできている鳥の巣跡地を発見。住鳥はいないようだ。

今は無防備だけど、子育てしてたときはもっと葉っぱがわさわさで、隠れていたに違いない。

たぶん。

「天までとどけ」のこと

「ドラえもん のび太とアニマル惑星」は、自分の根っこにある、とても大好きな映画です。そして、その映画の主題歌、武田鉄矢さんが歌う「天までとどけ」(作詞:武田鉄矢)も、大好きなのです。この歌が、この映画の主題歌で良かったと、とても思います。

環境問題を真剣に考えると、わりと簡単に「ヒトなんかいらないんじゃないか」という極論に到達します。それは、今生きているヒトのひとりである自分も傷つける考え方で、とても悲しい気持ちになります。

でも、「天までとどけ」は、やさしく歌いかけてくれます。

「この世に生まれた生き物たちで 花をみつめて微笑んだのは 人間だから」「夜空の星の ひとつひとつに きれいな名前をつけたのは 人間だから」

そうだ、そうなんだ。ニンゲンだって、捨てたもんじゃない。

これからの時代は、花をみつめて微笑んだのも、夜空の星に名前をつけたのも、実はヒトだけじゃなく、この世のいろんな生き物も同じなんじゃないかということが、少しずつわかってくるという予感がします。