目の前にあるもののこと

どんな日も、晴れたら日は昇る。

明けの空の絶妙な色合いは、どうしたらこんな色が出せるのだろうかと、ただただ見惚れるばかり。

春に近づき、カラスは巣作りのための最適な枝を集めているし、スズメはまだ冬仕様でふっくらしているし、メジロは案外ヒトの近くで鳴くこともある。

ロウバイのかすかで清らな香りの次は、ジンチョウゲのたっぷり甘い香り。どちらも風にのって届く香りが一番強く、こちらから嗅ごうとすると逃げてしまう。葉を落とし枝だけになった木々のシルエットの美しさ。桜のつぼみは確実にふくらんでいる。

目の前にあるものを信じるよ。