クモの個性のこと

我が家でよく見かけるハエトリグモちゃんと、同じ模様のクモを発見。都会の真ん中の、雑然とした建物の中のことである。

ハエトリグモちゃんの図上に指をかざすと、パッと視線を上げてくれるのが嬉しくて、ついちょっかいを出してたくなってしまう。

この日も、家と同じように指をかざし……あれ?反応がない。

気づいてないのかな?と、あっちへこっちへ指を動かすも、全く反応はなく、自分の進みたい方へ気ままに動いていらっしゃる。

クモちゃんに遊んでもらえなかったショックでしばらくぼんやりしてしまったが、クモにも個性があることを知り、納得もした。

我が家のクモちゃん、いつも遊んでくれてありがとう。

ムクドリは夜静かのこと

冬の夕方、街中で群れるムクドリたち。

木や電線のわずかな隙間をめぐり、けたたましく喋りながら、あっちへこっちへ移る姿をよく見かけます。

あの騒がしさが夜中まで続くのかしらと思いきや、午後7時、繁華街の電線に寄り集まり、静かにじっとする姿を見つけました。

時折、姿勢を変えた誰かを咎めるようにキャラキャラと声が上がりますが、すぐに静かになってしまいます。

もしかしたら、今からみんなで寝入るところじゃないかしらん。

かわゆい。

椿油のこと

本日無事に、つげの櫛と椿油を購入することができました。

ヘアケア用品売り場で驚いたのが、木製のブラシや櫛が増え、あれこれ見比べて選べるようになったこと。

つげ製の櫛も、軸の長いものや短いものがあり、必要に合わせて買うことができました。職人さんが作るようなすごいものじゃなく、手頃な値段で自然なものを手に入れることができるのがありがたいと思います。

今後は椿油も使いつつ、大事にしていきたいと思います。

つげの櫛のお手入れ方法のこと

つげの櫛を愛用し、結構な年月が経ちました。

皆様はご存知のことと思いますが、つげの櫛は、水やお湯で洗ってはいけません。ましてや、洗剤などつけてはいけません。

つげの櫛のお手入れには、つばき油を使います。櫛につばき油を軽くつけ、よごれが浮き上がったところで、はけなどでかき出し、布などで拭き取るのですよね。ええ、さすが皆様。よくご存知で。

わたしは、今朝、知りました。

千円以内の手軽なお値段とはいえ、大切に思っていた櫛を折ってしまい、なんとか直す方法はないかと検索したとき、初めて、お手入れ方法を知ったのです。

それまではね、定期的に水やお湯につけ、洗剤をつかい、じゃんじゃか洗っていましたとも。よかれと、おもって……。

今後は、取り扱い方法をよく読んだ上で、大切にしたいと思います。ううう。

朝の空のこと(午前6時)

午前6時と少し。

通り沿いの家が風でかすかに鳴ったので顔を上げると、ガラス窓が鮮やかなオレンジ色に染まっている。

ああこれは、と振り返ると、雲間に日の光が溶け込む赤と金のすごい世界が広がっていてびっくり。思った以上の迫力だった。

いつも何気なくこんなすごい世界が繰り広げられていたのか。

朝の空のこと(午前5時)

朝5時。窓の外は真っ暗だけれど、真上から白い強く光が差している。

ああこれは、と見上げると、満月から少し欠けた月。

さらにオリオン座とシリウスと、たくさんの星々。

朝の空が、冴え渡っている。

ぬくぬくの魔力のこと

部屋の中が寒いので、早々と敷いた布団にくるまって過ごしています。

秋の夜長に本でも読もうかと開いても、身体がポカポカあったまると、案の定眠気がやってきて、顔の上にばさりと落ちてくる始末。

うーむ、ぬくぬくの魔力は強し。

三年目のこと

こんにちは、さぼてんと申します。

「凡些亭」を立ち上げ、日々のことを書き始めてから、丸三年経ちました。

ただひたすらに日常を書きつづるこのサイトを、三年間見守ってくださり、どうもありがとうございます。

この三年は、わたしにとっての再生のときでもありました。特に、絵のこと。

理念を掲げて、サイトを始めてみたはいいけれど、わたしには何もありません。理念を実現するためにできることといえば、日々わたしが大切にしたいと思った些細な気持ちをお届けすることくらいです。

それをお伝えするために、わたしには「絵」が必要でした。

言葉より感覚が先立つ性質のため、絵を描いた方が自分の気持ちを表現しやすいのですが、当時のわたしは、絵を描くヒトが溢れかえる世のなかで、わたしの絵なんか必要ないだろうとやさぐれていた部分がありました。そして、しばらく描かないうちに、絵をどういう風に描いていたのかわからなくなっていたのです。

2017年11月3日。とりあえず、昔の絵を抱げてこの場をスタート。

「未知との遭遇」というタイトルにふさわしい、どきどきなスタートでした。

一年目は、とにかく枠の中を埋めようと思いました。「日々のこと」でもまず四角の枠を描き、その日のテーマに沿って何を描こうか決めました。

そして、二年目のはじまりとなった2018年11月3日。

突然絵が枠を超え、自分でも驚きました。

二年目は、枠をとっぱらい、好き勝手にラクガキすることが増えました。まず絵を描いて、それに合わせて言葉を書くことも増えました。

そして、三年目のはじまりとなった2019年11月3日。

絵に色がつき、自分でも驚きました。

三年目は、好き勝手に色をつけることが増えました。色鉛筆、大活躍です。

そして、丸三年を終え、無事四年目を迎えた本日。

それまで穴にもぐっていた生きものが盛大に躍り出てきてくれました。絵がまたわたしのもとへもどってきてくれたようで、うれしくなりました。

いつもどおり、個人的な話が多くて申し訳ありません。

どうぞこれからも、お見守りいただけると幸いです。

よろしくお願いいたします。

明日で3周年のこと

明日は、このサイトを開設してから3周年です。

平凡で些細なことを楽しみながら過ごすうちに、この日常はとても稀有なものだと気づき始めました。

毎日のありがたさを積み重ねつつ、わたしが暮らしたい世の姿を描いていきたいと思います。

なんでも慣れのこと

最近になって、自分が苦労をいとわずやりたくなるものが増えてきました。

植木の剪定、剪定枝や刈り取ったハーブなどの仕分けと保存準備、自由な繕いもの(ダーニング)など。

大変地味なものばかりですが、こんなのも好きだったのねと、新たな自分を発見できるのは楽しいです。

本日は絹の靴下の穴を、絹糸で繕うということに挑戦しました。

裁縫というものに苦手意識を持っていたわたしからすると、ものすごい進歩です。

これからもどんどん褒めて伸ばしていこうと思います。