アゲハチョウやカイコなど、さまざまなイモムシに親しみを感じて数ヶ月、道端でも面白いイモムシを発見できるようになってきました。
本日お会いしたのは、薄緑に薄桃色が入ったきれいで大きな幼虫さん。つるつるボディに、ぴんととんがったしっぽが一本生えているので、たぶんスズメガの仲間だと思われます。(ホシホウジャク?)
しかし特筆すべきは、その美しさよりも立ち振る舞い。
この方、ものすごい勢いで絶え間なくお跳ねになり、表になったり、裏になったりを繰り返していました。「木から落ちちゃったのかな。アリに食べられないよう威嚇しているのかも。」と思い、近くの植物に移動させようとするのですが、びょんびょん飛び跳ねて掴みどころがありません。
しばらくするともぞもぞと歩き始めたので、「さあ、これにお乗りなさい」とばかりに落ち葉を差し出しましたが、再度びょんびょんと飛び跳ねさせて、無駄に体力を消耗させてしまいました。
やむなく幼虫さんをそのままにしたのですが、それで良かったのです。
後々ネットで調べてみると、十分育ったスズメガの幼虫のなかには桃色っぽくなるものもいるようで、土の中で蛹となるため地面に降りるとのこと。そう!幼虫さんにとっては、勘違いかつ押し付けがましいわたしの行動こそ、無用のものだったのです!
わたしは、スズメガが土の中で蛹となることも知らず、この幼虫さんの成熟度合いも見極められず、食草となる植物さえ知らなかった(!)のですよ。もう「親切」という殻を被った迷惑行為以外の何ものでもありません。
ヒトごときが考えられる範囲で他者を「助けてやろう」だなんて、おこがましいにもほどがあるということを、スズメガの幼虫さんに教えていただきました。