76年目の今日だ。お盆に帰ってきた方々は、今の世を見てどう思うだろう。
わたしは、8月6日と対になる絵を書いて、昔よりも自由にいろいろできる今のことを前向きに書こうと思っていた。
でも、なんだかうまくいかないのだ。
昔よりも、たくさん食べられるようになったけど、他の命から遠ざかってしまって、何を食べているのかよくわからなくなったような気がする。
昔よりも、簡単に移動できるようになったけど、自分の手足から遠ざかってしまって、頭と体が離れてしまったように錯覚してしまう。
昔よりも、自由に発言しているように見えるけど、どうせ声を上げても押しつぶされるだろうと思うこの無力感と息苦しさは変わらない。
どう考えても、おじいちゃんやおばあちゃん、その後ろにつながるたくさんのご先祖さまに、胸をはってドヤ顔できるような世界になってない。
むしろ、昔のヒトビトの方が自然のなかで生きる力に優れているから、人類ってば後退してるんじゃないの?とか思っちゃうわよ。
あ、そうか。今日は、過去から学ぶ日なのだわ。