身近に本がある生活のこと

今では、インターネットで調べればなんでも出てくるでしょと簡単に考えていましたが、身近に本がある生活を送ってみると、じゃあ本棚を見てみましょう、となって、あれ、思っていたよりもっと広がりがあったり、反対意見もあったり、より詳細なことがわかったりと、さまざまなことを感じるようになりました。

いろいろなお葬式のこと

幼い頃は「お葬式」というものは悲しみに包まれている場だと思っていましたが、大人になっていくつかのお葬式に参列してみると、悲しいばかりの場ではないということがわかりました。

とても身近な人を亡くして自身が悲しみにくれたとしても、その悲しみがすべての時間中続くのではなく、故人のことを懐かしく話すうち、なんだかほんわかするような、笑いが溢れるような時間もあるのが不思議です。

さらに、宗派や思想信条の違いで、お葬式の形もさまざまなので、形式の違いにとまどったり、ふとした瞬間に冷静になってなんだか逆に面白くなってきちゃうこともあります。

言葉が違っても、作法を知らなくても、自分の言葉で伝えられたらいいなと思います。

穏やかな水曜日のこと

本日は穏やかな水曜日。

おいしそうなさわらを買って、家でみりんと味噌を塗って漬けてから焼いたら、大変おいしくてびびりました。

なんでもかんでも自分ちで作った方がおいしいと感じ始めています。

なんでもないところかと思っていたのこと

随分昔から、よく通ってきた道沿いにある、さまざまな飲食店。場所は把握しているし、お腹が減ったときに通ることもあるのに、そのほとんどに入ったことがありません。

先日、意を決して入ってみると、地元のお客さんで賑わっていました。通い慣れた、いつもの3人組であーだこーだと話し合いをしている人々、外回りの仕事の合間に一息ついている人々。

当たり前すぎて今更何をと思われそうですが、わたしの知らないところで、さまざまな人が日常をおくっているんだと、改めて感じました。

 

かみあわさる日のこと

いろいろな出来事が実にうまくかみ合わさって、目の前に現れることがある。

ちょうどみんなが家にいるときに、連絡がくるとか。

不慣れな道行には、先導するように教えてくれる人がいるとか。

今でないというときは、戻る道すらしばらく見つからないとか。

全員が挨拶するまで、待っていてくれるとか。

タブノキの葉の裏にいるのこと

タブノキの葉のまんなかに、ぽつんと黒いシルエット。

いるぞいるぞと期待して、反対側に回り込めば、ぽってりとした独特のボディ。

アオスジアゲハさんのお子さんを発見しました。かわいい。

暑くても寒くても浴衣のこと

毎夜、浴衣を着続けています。

暑い日は一枚で、寒い日は中に長袖を着て、いろいろ工夫しています。

暑いときは汗を吸って、寒いときは保温して、普通の服よりなんだかいい感じな気がするのです。

わたしにとても合っています。

ささやかな記念日のこと

11月3日は、当サイトの開設記念日です。

大学生の頃から名前を変えつつ3つのサイトを運営してきましたが、開設の日を覚えていて、なおかつ毎年話題にあげるようなことはありませんでした。

それまでは、趣味で描いたイラストを掲げて、誰かに見てもらえたら嬉しいなという自己満足型のサイトでしたが、このサイトはわたしの「ひとり立ち」の足がかりとして立ち上げたものなので、思い入れもひとしおです。

開設してから3年ほどは勤め人で、いつか絵を描いてお金をもらえたらなと夢見ていました。

長年勤めていた場所をやめてから3年ほどは、身近な生きものと自分を学ぶ期間でした。

そして今、また勤め人になりつつ、小さく絵の仕事も始めています。

こういうわたしという平凡なヒトの生き方こそWebの波へ放流した方が、誰かへのエールになって良いのだろうなと思いつつ、自分のペースで歩んでいるところです。

さて、開設記念の日にはいつも登場してくれる方々がいて、昨日チラリと落書きしたのですが、今はじっくりと描く時間がとれそうにないので、また日を改めて登場してもらいたいと思っています。

なによりも、自分が楽しみにしています。

今年はどこへのこと

11月3日は、このサイトの開業の日。

毎年、同じ方々の絵を、手に任せて描いています。

今年は大きなリュックを持って、どこかへ向かっているようです。

ススキの穂のこと

銀色に光るススキの穂を見て、清少納言の枕草子の一節を思い出した。

ただし、古文の才能はあまりないわたしが思い出せたのは、原典のうつくしい言葉ではなく、訳文を自分なりに咀嚼したぼんやりとした内容だけ。

確か、銀色に光るススキ野原はこの上なく美しい。でも、穂が開ききったススキほど野暮ったいものはないわは、みたいな意味だったような。

間違っていたら申し訳ないが、読んだ本の内容が心に染み込んだのだと思うと、なんだか嬉しかったのだ。